さくら酒店では、海外のレストラン・インポーターの方に、ステーキにも合うお酒として日本酒をご提案しています。
日本酒が寿司や刺身に合うのは広く知られていますが、ステーキとも相性がいいと聞いて驚かれる方も多いのではないでしょうか。
さくら酒店が国内で実施しているマリアージュ会でも、ステーキと日本酒のペアリングには驚きの声と同時に、お客様からは感動の声をたくさんいただいています。
日本酒とステーキは非常によく合うのですが、赤ワインと同じ働き方をするわけではありません。だからこそ、赤ワインと並べて、もうひとつの選択肢としてご提案いただけます。
この記事では、なぜ日本酒がステーキに合うのか、そしてどのタイプを選べばよいのかを、実務で使える形で整理します。
日本酒がステーキに合う2つの理由
日本酒がステーキに合う理由は、大きく2つです。
1. 日本酒のうま味が、肉のうま味に重なる
日本酒には、豊富なアミノ酸に由来するうま味があります。牛肉にもうま味の成分が含まれており、この2つが合わさると、互いのうま味がより強く感じられます。和食で昆布と鰹節を合わせるのと同じ関係です。
つまり日本酒は、肉の味を引き締めるのではなく、肉のうま味を重ねて伸ばす働きをします。
2. 渋みがなく、肉の甘さを引き立てる
日本酒には、タンニンによる渋みがほとんどありません。赤ワインの渋みが苦手な方や、赤身肉と合わせたときにワインの渋みが口に残るのが気になる方にとって、日本酒はとても飲みやすい選択肢になります。
また日本酒の酸度は、平均してワインのおよそ3分の1以下です。酸で口の中をリセットするというよりも、なめらかな口当たりのまま次の一口へ進める感覚に近いお酒です。
味わいの基本については『What Does Sake Taste Like?』で詳しく解説しています。
赤ワインとの違い|「引き締める」ワインと「重ねる」日本酒
ステーキと赤ワインは、世界中で確立された組み合わせですが、日本酒は、赤ワインの代わりとしてご提案いただくだけの存在ではありません。
赤ワインと並べていただくことで、お客様に「もうひとつの合わせ方」を提供できます。
とくに、醤油・味噌・わさびなど和の調味料を使ったステーキや、赤身の旨みで食べさせる部位では、日本酒のほうが素直に合うことも多くあります。
ワイン愛好家のお客様への具体的な伝え方は『How to Sell Sake to Wine Drinkers』にまとめています。
日本酒とお料理の合わせ方:4つの原則
具体的な選び方に入る前に、さくら酒店が日本酒と料理を合わせるときに使っている4つの考え方をご紹介します。ステーキに限らず、どの料理にも当てはまるものです。
- 料理と日本酒の味わいの強弱を揃える
- 同じ味わいの要素で合わせるか、互いに持っていない要素で補い合うか、どちらかを選ぶ
- 料理と日本酒の温度を合わせる
- 数学の公式のような、絶対的な正解はない
ステーキは、味わいが強いため、原則1をあてはめると比較的、簡単にペアリングすることが可能です。
4つの原則そのものについては『The Ultimate Guide to Sake and Food Pairing』で詳しく解説しています。
なお原則4は、実務ではとても重要です。本記事でご紹介する組み合わせは「外しにくいペアリング」であって、唯一の正解ではありません。お客様が美味しいと感じた組み合わせが、その方にとっての正解です。
ステーキに合う日本酒の選び方
「では、実際にどんな日本酒をステーキに合わせたらよいのか」
さくら酒店では、甘口・辛口ではなく、日本酒マトリックスという考え方で味わいを整理しています。
横軸=香りの系統:クラシックスタイル(炊きたてのごはん・パン・麦のような落ち着いた香り)/モダンスタイル(パイナップル・メロン・りんごのようなフルーティーな香り)
縦軸=ボディの重さ:ライト/ミディアム/フル(ワインの Light-bodied 〜 Full-bodied と同じ感覚です)
あくまで基本的な考え方ですが、ステーキに合わせるなら、クラシック寄りの方が合わせやすいです。また、軽い日本酒は肉の味に負けてしまうため、王道はクラシック・ミディアム〜クラシック・フルの日本酒をペアリングしていただくと、肉の旨みや脂の甘みを引き立てながら、最後まで飲み進められます。
部位やソースによっても合わせ方が変わるため、より詳しいご質問がありましたらお問い合わせください。
前提:品質が保たれていること
最後にひとつだけ、ペアリング以前の話をさせてください。
どれだけ合わせ方が正しくても、劣化した日本酒では成立しません。適切な温度管理がされていない日本酒は、香りや味わいのバランスが崩れているため、本来のお料理を引き立てる役割を全うすることができないのです。
日本酒の保管は -5℃〜+5℃ が基本です。詳しくは『Sake Storage Temperature: What Wine Importers Need to Know』をご覧ください。
よく合います。日本酒のうま味が牛肉のうま味に重なり、互いを引き立てるためです。また渋みがほとんどないため、赤ワインの渋みが苦手な方にも飲みやすい組み合わせになります。
比較的、ボディのあるクラシック・タイプを選んでいただくと合わせやすいです。ただし、部位やソースによっても合わせ方が変わります。
さくら酒店では4つの原則で考えています。料理と日本酒の味わいの強弱を揃える、同じ味わいの要素で合わせるか互いに持っていない要素で補い合うかを選ぶ、料理と日本酒の温度を合わせる、絶対的な正解はない、の4つです。ステーキの場合は最初の原則が考えやすいです。
赤ワインの代わりというよりも、別の合わせ方ができるお酒です。赤ワインはタンニンで後口を引き締め、日本酒はうま味で肉の味に重なります。両方をリストに置いていただくことで、お客様の選択肢が広がります。
はい。市場テスト用のサンプル注文も承っています。輸送コスト等の実費はかかりますが、初回の市場検証にぜひご活用ください。
はい。リーファーコンテナ/温度管理輸送に対応しています。プレミアム生酒など、温度管理が品質に直結する銘柄でも安心してご輸入いただけます。
取引意向と販売市場をお伺いしたうえで、お客様のニーズに合わせたカスタム見積もりをご提供しています。
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さくら酒店は、創業以来日本酒の輸出を専門に手がけてきました。70+の蔵元と直接の取引関係を持ち、20+ヶ国・地域への輸出実績があります。
✓ 1,500+ SKUから、メニューと客層に合わせた組み合わせをご提案
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