会費£75(約15,000円)、定員18名の特別なイベントには、星付きレストランのソムリエや日本酒バー経営者など、ロンドンの日本酒愛好家が集まり、創作おつまみとのペアリングで日本酒の魅力を存分に味わっていただきました。
イギリスでの日本酒市場の現状

イギリスは日本酒の主要輸出先の一つで、特にロンドンには多くの日本酒インポーターが活動しています。ワイン文化が深く根付いた国でありながら、日本酒に対する関心も年々高まっており、品質の高い日本酒を求める声が増えています。
日本食とともに日本酒が広く浸透するロンドンですが、日本人以外のマーケットはまだまだポテンシャルが高いと考えています。
※2024年、イギリスへの輸出実績(輸出額):約6.4億円(昨対比:約117%)
「kioku sake bar」について

kioku sake barは、ラッフルズホテル(The OWO)の1階にある日本酒専門バー。ミシュラン星付きシェフの遠藤和俊(Endo Kazutoshi)氏がプロデュースしたもの。
さらに日本酒メニューは、「ZUMA」や「ROKA」といった名だたるレストランでソムリエを務め、WSETでSAKEプログラムを創設し、「酒サムライ」の称号も持つ菊谷なつき氏がキュレートしています。
通常は蔵元をフィーチャーするイベントを開催していますが、酒販店によるホスティングは今回が初めてという貴重な機会でした。
イベントで提供した日本酒と反応

圧倒的な人気を集めた「権化ピート」
最も印象的だったのは、権化ピートへの反応でした。
最後にお出ししたのですが、それまでに登場した多彩な日本酒の印象を一気にさらってしまうような個性的な味わいに、各テーブルからは「これが日本酒なの?」という驚きの声が上がっていました。
また、このイベントに先立って、ロンドンのB2Bの展示会に出展したのですが、そこでも権化ピートに対する反応は非常に高く、プロのバイヤーたちからは以下のような感想をいただいています。
- 「ローストされた豆のよう」
- 「ゴボウや朝鮮人参を思わせる土の香り」
- 「ジャスミンっぽい」(香港出身の方)
- 「まるで糠漬け」(日本出身の方)
- 「カクテルへのインスピレーションがめちゃくちゃ増した」(バーテンダー)
好評を得た「ドメーヌワタナベ」「にいだしぜんしゅ」
また、お米を100%自家栽培するドメーヌワタナベは、その熟成感と蔵の方向性が支持され、にいだしぜんしゅの自然栽培米由来のナチュラルな酸味も好評で、ロンドンの日本酒ファンの幅広い嗜好を実感しました。
ちなみに、こちらの2商品についての前述の展示会でのバイヤーの反応は以下の通りです。
- ドメーヌワタナベについて
- 熟成感がちょうど良く、オーセンティック(本格的)な味わい
- ラベルは日本酒っぽく見えないが親しみやすく、ヴィンテージの考え方も良い
- にいだしぜんしゅについて
- 酸味がしっかりしていて、ナチュラルな味わい
- お燗にすることで、甘みが増した。ナチュラルな味がよりダイレクトに伝わる
この2商品については、今後、引き合いが多くなる可能性が高いと考えております。
輸入をお考えのお客様は、今後のお取り扱いをぜひ早めにご検討してみてください。
最後に

kioku sake barのイベントに先駆けて出展した、イギリス最大級の酒類展示会「London Wine Fair」のジャパン・パビリオン。
ヨーロッパ各国から多くのバイヤーが集まるこの展示会においても、イギリス市場の現状と日本酒の可能性を肌で感じることができましたので、今後のヨーロッパのお客様とのお取り組みにも活かしていきたいと考えています。
当社さくら酒店はヨーロッパ圏を含む20カ国以上での輸出実績があります。今回ご紹介した商品が気になる、という方がいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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